「お、ねだん以上。」のCMで知られるニトリの創業者である似鳥昭雄氏。北海道で設立した家具店が、現在では日本各地693店舗(2021年7月時点)を展開する巨大チェーンに成長しました。そんな似鳥昭雄氏のエピソードや話題を調べてみました。
似鳥昭雄氏とは
似鳥昭雄氏は北海学園大学経済学部卒業後、広告代理店に勤めるも仕事が取れず6か月で解雇となり、1967年に似鳥家具店を札幌で創業しました。
1972年にアメリカの研修セミナーに参加した際、アメリカの豊かさを目の当たりにし、「日本人の住まいを、アメリカのように豊かなものにしたい」と思ったそう。帰国した後、家具のチェーンストアを目指し株式会社ニトリを設立しました。
現在は日本に693店舗、さらに台湾、中国など世界に約100店舗のチェーンストアを展開するまでに成長しました。北海道で創業し、一代で大手企業へと成長させた経営手腕の持ち主です。
顧客やニトリを支えるステークホルダーにとって「お、ねだん以上。」であり続けるために、今後も改革へのチャレンジを続けていくそうです。
似鳥昭雄氏の経歴
昭和19年 樺太に生まれる
昭和41年 北海学園大学経済学部卒業
昭和42年 似鳥家具店を創業
昭和47年 ニトリ(現・株式会社ニトリホールディングス)を設立、専務取締役に就任
昭和53年 ニトリ代表取締役社長に就任
平成1年 札幌証券取引所上場
平成14年 東証一部上場
平成17年 秋の栄典で藍綬褒章を受章
平成29年 ニトリ・ニトリホールディングス会長に就任
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%BC%E9%B3%A5%E6%98%AD%E9%9B%84より
30年後に100店舗を計画!
似鳥昭雄氏は、ロマンとビジョンを持って事業に取り組んでいたといいます。
研修で渡米した際、アメリカの住まいの豊かさを目にし「これを日本で実現するんだ」というロマンが誕生したそう。
その志を叶えるために欠かせないものがビジョン(長期計画)です。そのビジョン達成のために、今何をすべきなのか逆算して考えることで、先手先手で経営でき、継続して成長できるとのこと。
似鳥氏の場合、60年でロマンを叶えると設定し、最初の30年間で100店舗を全国に展開すると決定したそう。計画立案当時まだ札幌市内に7店舗しかなかったそうですが、そこを出発点に、計画から1年遅れの2003年に100店舗を達成しました。
まとめ
ニトリを創業し、一代で大手企業に成長させた似鳥昭雄氏は、アメリカに行ったことで人生観が変わり、大きなロマンを抱くようになりました。そしてそのロマンを実現させるため、精度の高い長期計画を立案し達成しています。抜きんでた経営手腕の持ち主と言えるでしょう。