インターネットショッピングモールで有名な「楽天市場」を運営する楽天株式会社の創業者で代表取締役を務める三木谷浩史氏。楽天は現在、金融や旅行、スポーツなど幅広く手掛け、目覚ましい成長を見せています。そんな三木谷浩史氏のエピソードや話題を調べてみました。
三木谷浩史氏とは
三木谷浩史氏は一橋大学を卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。1991年に結婚したあと、ハーバード大学に留学します。この時の生活から、企業家への夢が芽生えたそうです。
1995年に銀行を辞め、5人の仲間とともにインターネットショッピングモール「楽天市場」をスタートしました。今では日本を代表するネットショッピングサイトの1つですが、わずか13店舗から始まったそうです。
そんな小さかった楽天は、2020年時点で流通総額3兆円を超え、金融、トラベル、メディカル、スポーツなど様々な事業を手掛ける巨大企業へと成長しました。
三木谷浩史氏には「旧態依然とした日本を変革したい」という起業動機があり、その手段の一つとして「楽天グループ」があるといいます。日本にとどまらず、世界に貢献できるような企業グループを目指しているとのことです。
三木谷浩史氏の経歴
昭和40年 兵庫県神戸市生まれ
昭和58年 兵庫県立明石高等学校卒業
昭和63年 一橋大学商学部卒業
平成 3年 ハーバード大学に留学
平成 5年 MBA(経営学修士)を取得
平成 7年 日本興業銀行を退職後、クリムゾングループを設立
平成 9年 株式会社エム・ディー・エム(現楽天)を設立
平成14年 楽天トラベル株式会社代表取締役に就任
平成15年 ディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券(現楽天証券)会長に就任
平成16年 株式会社あおぞらカード(現楽天カード株式会社)代表取締役会長に就任
平成16年 株式会社楽天野球団(球団名は東北楽天ゴールデンイーグルス)を設立
平成20年 イーバンク銀行(現楽天銀行)株式会社取締役会長に就任
平成30年 楽天モバイルネットワーク代表取締役会長に就任
平成30年 紺綬褒章を受章
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%A8%E8%B0%B7%E6%B5%A9%E5%8F%B2より一部抜粋
社内公用語を英語化!
三木谷浩史氏は社内公用語を英語に変更しました。これは楽天の歴史の中でも大きい出来事だったといいます。
公用語を英語にしたことで、日本的な企業風土を打破でき、本当の意味でのダイバーシティー(多様化)の追求ということに成功したとのこと。今では世界から人材を集めているので、強烈な才能あふれる社員が数多く在籍しているようです。
現在、日本企業はそのあり方を問われ、デジタルトランスフォーメーション(DX)など企業経営にも変革が求められるようになりました。
三木谷浩史氏は日本企業の多くの社長が持つ現状維持の考えではなく、諸外国のように大きく変わっていく未来を見据えながらそこへ向かって仕事をするという考えのようです。「次のステージに向かっていく」という気持ちを持ちながら、事業を拡大していきました。さらに自身のことを、社長というより実業家だと思っていると語っています。
まとめ
わずか13店舗からスタートした楽天市場を巨大企業へと成長させた三木谷浩史氏は、ハーバード大学に留学しMBAを取得していました。現状維持ではなく、常に変革を求めてきた三木谷氏だからこそ、ここまで楽天を大きくできたのでしょう。社内公用語を英語にするなど、多様性を重視した経営を行っています。